また都知事選だ


また都知事選だ。

本来4年周期のはずなのに、ここんとこ1、2年おきに飽きもせず開催されており、そのたびに人民の期待に応えて何かやんなきゃいけない私をアイデア枯渇に追い込み、人気凋落させて政治生命を断とうという奴ら多数派のインボーに違いない。それ以外に都知事選をほとんど連年開催する意味って何かある?

IMG_4861s都知事選が近づくたびにエゴサーチの結果が鬱陶しくなる。「外山は出ないのか?」「外山は何をしている?」「いっそ外山に都知事やらせたら?」などと無邪気な人民の“外山待望論”が高まる。多くの人が私のことを思い出してくれるのは嬉しくなくもないが、私が都知事選に出たのってもう9年も前だよ? しかも1回しか出てないんだよ?

マックなんとか氏、なんとかイエス氏らと並んで“日本を代表する泡沫候補”の確固たる地位を築いている私だが、何度も選挙に出続けている彼らと違って、私が大きな選挙に出たのは9年も前にたった1度だけなのである。

ま、私の一世一代の選挙パフォーマンスがいかに強烈なインパクトを人民大衆に与えたか、ということでもある。

私は今後もたぶん選挙に出ることはないが、都知事選が近づいた時にだけ私のことを思い出してくれる無邪気な人民の多くは残念ながら気づいてもいないのだろう、実は私は奴ら多数派によるこの“外山をアイデア枯渇に追い込め!”の卑劣なインボーに屈することなく、この9年間にも、都知事選が開催されるたびに、人民の期待に応えるべく“何か”をやってみせてきた。

正常に4年ぶりにおこなわれた2011年の都知事選に際しては、モノホンの立候補者たちのしょーもない政見放送の第1回テレビ放映が始まる時間に合わせて、DIY精神で独自の「政見放送」をYouTubeにアップし、それは現在までに約32万回視聴されている(「外山恒一の政見放送・2011年版 」)。

 

 

翌2012年末の都知事選に際しても“独自の政見放送”を製作しやはりYouTubeにアップしたが(2本組動画で、こちらはそれぞれ視聴回数は現在まで約1万2千回と約5千回で、それほど“ウケ”てはいないようだ)、この時は都知事選よりもむしろほぼ同時開催された衆院選の方に力を注いで、九州各地の原発推進派候補の選挙カーを街宣車で追い回すという、公職選挙法ギリギリ、逮捕覚悟の果敢な行動で全国の心ある(もしくは心ない)反原発派の諸君の喝采を浴びた(その記録もYouTubeで「原発推進派懲罰遠征」で検索して視聴可能)。

そして前回2014年の都知事選では、引き続き“独自の反原発運動”の一環として、少なくとも88年に最初に反原発運動が高揚した時(いわゆる“広瀬隆ブーム”)に「朝まで生テレビ」などで盛んに原発推進の愚論をわめき散らしていたくせに、ヌケヌケとまるで一貫して脱原発派であったかのような経歴詐称をおこなう舛添要一を懲らしめねばと、今度は街宣車を“原発推進”の宣伝カーに改装し、「私たちはテロリストです。私たちは原発を格好のターゲットとして常に狙っています。原発を続けていただいた方が私たちテロリストはとても助かります。原発をこれからも推進してくれる舛添サンを、私たちテロリストは心から応援しています」と都内をアナウンスして回る“舛添サンほめご…いや大絶賛キャンペーン”を展開して、これまた都内のみならず全国の心ある(もしくは心ない)反原発派の諸君を大いに元気づけた。

舛添は憎むべき原発推進派の極悪人ではあるが、思想的には穏健右派ぐらいのスタンスだろうし、可もなく不可もなくソツなく4年間の任期を全うしてくれるだろうと思い、私もしばらくノホホンと本来の革命運動に専念していられそうだと安心しきっていたら、これだ。だ・か・ら都知事なんてやめておけと声を大にして遠回しにあれほど忠告してやったのに、ったく迷惑な。原発推進派は最初から家でおとなしくしてればいいのだ。

もう何も思いつかねーよ!

選挙なんかしょせん多数派のお祭りにすぎないし、誰が都知事になろうがどーでもいいし、一発逆転で全世界を獲得する革命の暁にはすべてゴワサンにしてやるんだから、それまでは多数派の皆さんでテキトーに勝手にやってていただきたいのだが、一方で革命家は人気商売でもある。愛すべき無邪気な人民の期待にはなるべく応えてあげたいというのが革命家のいかんともしがたいサガである。

さて困った。

えーい、ここはもうヤッツケでいこう。急に何か斬新なことを思いつけと云われても無理だ。昨年、九州と大阪で展開した“ニセ選挙運動”ってのを今回の都知事選でもルーティンに踏襲することにしよう。

もともと私の一挙手一投足に日常的に注目してくれている一部の感心な人民諸君の間ではそこそこ面白がられていたのだが、“ニセ選挙運動”、なにせ昨年春の統一地方選に際して本拠地・福岡をはじめ九州全域で展開し、事前の「こんなことやってほんとに面白いかなー?」という不安に反して少なくとも個人的にはやってみてムチャクチャ面白かったので、調子に乗って昨年秋の大阪ダブル選でもわざわざ大阪まで遠征して期間中ずっと展開したとはいえ、やはり九州や大阪での活動は幅広い人民の話題にならない。前回の都知事選での“ほめご…”作戦も、実はそのさらに前年(2013年)の参院選で北陸、東北から北海道にかけて、個人的旅行のついでに展開してみせたのが最初なのだが、やはり地方でやるのと東京でやるのとでは、内容は同じでも反応の拡がりが全然違うのだ。

昨年の2度の“ニセ選挙運動”をすでによく知っている、アンテナの鋭い“意識高すぎる系”の感心な人民諸君にはまことに面目ない。今回の都知事選では昨年とまったく同じことをやる。何か新しい要素をつけ加えるような“バージョン・アップ”もまったくない。2回もやってあげたのにあの画期的な“ニセ選挙運動”に気づかなかったウッカリ者の人民諸君は、今度こそ驚くがよい。

そんなわけで外山恒一の“ニセ選挙運動in東京都知事選2016”、告示日である本日7月14日からスタートである。