今回の都知事選、唯一結果がどうなるのか気になるのは、在特会の桜井誠サンがどのぐらい得票するか、ということだ


大嫌韓日記 (青林堂ビジュアル)

これを書いている現在、都知事選の投開票日の午前中である。

マジ候補者たちは投票日当日には公選法に縛られて街宣その他の選挙運動は一切やれないが、ニセ候補者の私も今日はおとなしくしている。もちろん私はニセ候補者なので公選法には縛られず、今日も街宣をやろうと思えばやれるし、実際、「原発推進派懲罰遠征」や「原発推進派ほめご…」の時には投票日当日にあちこちの公立の小中学校つまり投票所を回って「○○サンは原発推進派です。“何か”の参考にしてください」とアナウンスしまくった。しかし今回のニセ選挙運動は誰か特定の候補を“いじって”るわけではないから、投票日当日のその種の街宣には“面白味”がないのだ。

そんなわけで今日はヒマである。

昨夜も20時まで(これももちろん私の場合は公選法を意識して20時でやめる必要は一切ない。単に体力の問題である)新宿で街宣し、それで今回のニセ選挙運動は基本的に(今夜やる予定の“打ち上げ”的な交流会を除いて)終了したし、これまで数回のレポートで漏れた話を書いておこうとも思ったのだが、ニセ選挙運動とは無関係にどうしても書いておきたい、できれば“結果”が判明していない現時点で書いておきたいことがある。

都知事選に限らず私は選挙にはまったく興味がないし、誰が当選しようが落選しようが原則としてどーでもいい。が、今回の都知事選に関しては唯一、結果がどうなるのか気になることがないでもない。

在特会の桜井誠サンがどのぐらい得票するか、ということだ。

一応まず在特会への私の評価を明らかにしておくと、私は彼らを決して全否定してはいない。もちろんかなり否定的ではあるが、“2割支持”ぐらいではある。私の最優先課題は「反管理社会」であり、全共闘運動の終焉に伴って急速に“風紀委員”化することで延命してきた左翼は今や管理社会化の一大推進勢力であると私は認識している。在特会は、PC(ポリティカル・コレクトネス)の蔓延に象徴される“左翼的な管理社会”への反発のメンタリティに支えられて急成長したのであり、そのメンタリティ自体は正当なものだと私は思う。ただその“表出”の仕方があまりにも野蛮であり、私だって在特会の狼藉を目の当たりにすれば嫌悪感が先に立ちはする。まあ彼らは“大衆”なんだからそこらへんはやむを得ない、我々インテリによる正しい指導が必要だ、と思いつつ現時点では私は影響力皆無なのでただ指をくわえて見ているだけ、という状況である。

さて、本当に書きたいのはここからだ。

当然ながら、左派やリベラル派は今回の桜井の都知事選出馬にハラワタ煮えくり返っている様子である。私はべつに左派でもリベラル派でもないので「桜井候補のご健闘を(も)“テキトーに”お祈りしております」(今回のニセ選挙運動での、ライバル陣営?の選挙カーに遭遇した時の“エール”用フレーズ)が、私がもし左派やリベラル派で、在特会の動向をマジメに警戒する立場にあれば、今回やるか少なくとも呼びかけただろうことがある。そして実際にはそういう動きは左派やリベラル派の間には見られず、やっぱり無能な連中だと改めて実感している。

“反ヘイト”側は、どうして今回、桜井のポスターが都内1万数千ヶ所の掲示板に実際どれぐらい貼られているかを徹底的に調査しないんだろう?

都内1万数千ヶ所にポスターを貼るというのは大変な作業である。私がマジ候補者だった時には、せいぜい2、3千ヶ所にしか貼りきれなかった。都知事選の全期間をとおしてである。

しかし桜井のポスターは初日、2日目の時点でかなり広範囲に貼られていた印象だ。それぐらい組織力があるというか、桜井をマジメに支持して選挙ボランティアに志願する者が多いということである。ニセ選挙運動で都内をあちこち回ったが、桜井のポスターは奥多摩の方などにもフツーに貼られていた。

それでも例えば八王子市の一部など、まったく貼られていないエリアもたまに見つけた。その辺りには“協力者”がいないのだろう。つまり、桜井のポスターの“貼られ具合”を詳細に調べれば、“レイシスト”勢が少なくともどの地域ではまだまだ“手薄”なのかが少なくとも分かる。

また最終的に何ヶ所に貼られていたかという実数が分かれば、選挙実務に詳しい人間も多かろう左派・リベラル派なら、今回の桜井陣営にどの程度の人数がボランティア参加していたかもおおよそ推測しうるはずだ。

ところが左派・リベラル派はそういう地道な“敵情分析”をちっともやろうとしない。連中がやってるのは常に、「どうせ泡沫に終わるさ」的な願望的な冷笑か、逆に単なる危機感の煽りたてかのどちらかでしかない。

せめて、桜井が何票ぐらい得票しそうか、結果が出る前に具体的に予測を表明しておくべきだと思う。それが“単なる印象に基づく数字”であってもいい。結果が分かってからならどうとでも云える。まず予測を公開し、それを結果と比較するということをやるべきだ。

“反ヘイト”勢が何を云おうが何をやろうが、桜井の得票数に影響を与えることはまったくできない。桜井に投票するのは、前回の都知事選での田母神俊雄への投票者以上にコアな“レイシスト”たち、いわば核心層である。桜井の立候補は実は“反ヘイト”側にとっても非常に有益なことだ。なぜなら、都内に限ってだが、“敵の実数”が判明するのだから。「幸福の科学」だって、選挙にうって出たことによって奴らが実際のところどの程度の信者数を抱えているのか、おおよそ露呈させてしまったではないか。……と、むしろ選挙そのものを徹底的にバカにして見ている私でさえ思うのに、そのように考えている左派・リベラル派にはとんとお目にかからない。つくづく無能な連中である。

左派・リベラル派は、もはや個人的にでいいから桜井の得票数を事前に予測し、自分が“敵”を過大評価していたのか過小評価していたのか、あるいはそこそこ正確に認識していたのか、まず確認してみるべきだし、それ以外にコト桜井の選挙戦に対して左派・リベラル派がやれることはない。

ちなみに私は、桜井は20万票か30万票か得票するんじゃないかと思っている。

無知蒙昧で思考力も皆無なtwitter上の劣悪人民どもには、「外山恒一レベルじゃないの?」「外山恒一を超えるか?」的なアタマの悪い“予測”を得意げに吹いて悦に入ってる向きが多いが、私なんかより圧倒的に大量得票すること自体は疑いない。私はほぼ無名での立候補であり、桜井はすでに全国区の(“悪名”ではあれ)有名人としての立候補である。私には今なお十分な発信力がなく、例えば今回の“ニセ立候補”を私の自称“ファン”どもにさえ周知させられずにいるが、桜井の支持者で桜井が今回立候補していることを知らない者はあるまい。

07年の私の得票数は今回の桜井の得票数を予測するに際して何の参考にもならないし、比較対象と考えること自体がそもそも根本的に間違っている。比較対象としうるのは前回の都知事選での田母神の得票数(約61万票)である。もちろん航空自衛隊のトップまで務めた田母神と在野の活動家にすぎない桜井とでは社会的信用に大差はあるが、知名度的には桜井も田母神に勝るとも劣らない。支持層はほぼ重なってもいよう。田母神の3分の1程度か、あるいは半分ぐらい得票するのではないかと私は見ているわけだ。

ちなみにマスコミでは、例えば都知事選なら1度でも「10万表以上」を得票することが、以後“泡沫候補”扱いしないことを決める基準のようだ。どう考えても典型的な泡沫候補であるドクター中松が、2012年の都知事選で約13万票を得て、2014年の都知事選では(見識ある?朝日新聞を除く)多くのマスメディアで“主要候補”扱いされていた。つまり私は、桜井が“次”に選挙に出るときにはマスメディアの多くが彼を“主要候補”扱いする、桜井は今回の都知事選をきっかけにさらにそれだけ発言力を高める、と予測している。