民進党支持者の皆さん、外山恒一を民進党の新しい代表にお選びいただき、正しい社会民主主義政党への再編をお任せください


 

 ××駅前にお集まりの民進党支持者の皆さん、民進党代表候補、知られざる4人目の民進党代表候補、外山、外山恒一でございます!

 ワタクシ、民進党員ではございませんし、民進党の支持者ですらございませんが、このかんの民主党・民進党の苦境を見るにしのびなく、グローバル・スタンダードの過激派として、どうすれば民進党が再び国民の期待を集め、政権に返り咲くチャンスをうかがい得るような存在へと転じることができるのか、上から目線でひとつアドバイスさせていただくべく、このたび急遽、民進党代表戦に勝手に立候補した次第であります!

 穏健派の皆さんにもっとしっかりしていただかないと、我々過激派もいろいろやりにくいんです。

 民進党の復活には、本格的な社民政党として党を再編する道以外ありえません。

 90年代初頭以来、日本の政治に英米のような二大政党制を定着させようと、いわゆる政界再編の試行錯誤が続いてまいりましたが、現在に至るも、それはとうてい成功しているとは云いがたい状況です。そしてその理由は明らかであります。自民党と政権を競い合うものとして期待されたこれまでの新政党が、何らかの政治的な主義の一致によってではなく、すべて単に「自民党はイヤだ」という一点で手を組んだ野合集団にすぎなかったし、今でもそうだからです。

 政党というのは、政治的な主義の一致を前提として組織されるものです。「自民党嫌い」の集団でしかない民主党・民進党は、要するに政党の名に値しない烏合の衆でしかありません。

 世界の情勢に鑑みれば、現在の主要な対立は、グローバル資本主義が猛威を振るう現状をよしとするか、これを憂慮し歯止めをかけようとするか、という点にあることは明らかです。そして、後者の立場に立ち、グローバル資本主義の猛威を憂慮する人々は、社会民主主義の旗の下に結集しつつあるのです。

 アメリカの大統領選を見てごらんなさい。民主党・共和党ともに、主流派はグローバリズム推進派です。それが今回、民主党ではまさに「社会民主主義」を掲げるサンダースが予想外の支持を集めてヒラリーを脅かし、共和党に至っては、やはりある種の社会民主主義、少なくとも反グローバリズムを前面に掲げるトランプが、ついに大統領候補の座を射止めてしまいました。

 イギリスではすでに昨年、サンダース同様に社会民主主義者であることを公言するジェレミー・コービンが、二大政党制の一翼を担う労働党の党首に選出されています。

 日本が90年代初頭以来、二大政党制の本場として範と仰いできた英米で、グローバリズムを推進する保守派と、反グローバリズムを掲げる社民派の対立がもはや顕在化しているのです。二大政党制を採用していない他の先進諸国でも、主要な対立がグローバリズムへの賛否となってきていること、云うまでもありません。

 であれば、グローバリズム推進の自民党に対抗し、政権奪取も視野に入れうる日本版二大政党のもう一方の党は、反グローバリズムの社民政党として自らを純化する以外にないではありませんか。こんなことは、ちょっと勉強すれば中学生にも分かることなのに、皆さんは何をやっているのですか。

 私が民進党の新しい代表に選ばれた暁には、イオンの御曹司だの、ナントカ政経塾の出身者だの、行列ができるタレント弁護士の信奉者だの、そんな自民党みたいな連中は我が民進党から全員追放し、とっとと自民党に帰っていただきます。そして我が民進党以上にお先真っ暗な本家「社民」党や、山本太郎一派を、もう憲法9条がどうこうなどと寝言は云わせない形で吸収合併し、また自民党にも結構残ってるはずの反グローバリズムのリベラル派にも、我が民進党に移っていただきます。もちろん共産党には蚊帳の外で勝手にやっていただきます。

 そんなことをすればますます支持を失うとお考えですか?

 たしかに現在の日本の世論、風潮からして、一時的には支持を減らすでしょう。しかし5年10年のスパンで考えれば、そもそも世界情勢がそうなっているんだし、社民政党として生まれ変わった民進党には必ず躍進の時がやってきます。この当然の決断をぐずぐずと引き伸ばしているから、まんまと共産党ごときに漁夫の利を奪われているのです。

 何卒、このグローバル・スタンダードの過激派・外山恒一を民進党の新しい代表にお選びいただき、世界的に見て恥ずかしくない正しい穏健リベラル政党への再編をお任せいただきますよう、お願い申し上げます。
そうでなければもう、民進党は解散して、どうせ大差ないんだし、みんなで自民党に戻っちゃえばいいんじゃないでしょうか。

 

……という“恐ろしいインボー”を、今おこなわれている(そしてたぶんあんまり盛り上がっていないに違いない)民進党の代表選にぶつけるつもりでいた。

もともと「政党」なんて私的な集まりである。政党の代表なんてものは、身内で好きに決めればいいのだが、大衆迎合が(うまくいってないのに)体質化している民主党・民進党は(まあ小泉以来、自民党も大差ないが)、「サポーター」がどうこう、身内の話を公の場でやりたがる。どこかで党大会でも開いてそこで話し合って決めれば充分なのに、候補者たちが無意味に「街頭演説」とかやっちゃう。

まあそこを逆手にとって、またまた街宣車を繰り出し(当然「民進党代表候補・とやま恒一」と大書した“新・ニセ選挙カー”だ)、民進党のサイトとかで街頭演説会のスケジュールを調べて、民進党の支持者たちが大勢集まってきているに違いないその場所にちょっと早めに登場して、「外山恒一でございまーす!」と上記の演説をやり、モノホンの候補者たちがいよいよ登場する前に、さっさと帰る。

ほんとにマトモなことを云う奴は“我が党”の外、それどころか議会政治の外にいるという真実を、マジメに政治のことを考えている奇特な方々に強烈に印象づけ、一部でこの稀代のファシスト革命家がますます大人気に、というインボーである。

しかしそもそも私は二大政党制に反対だし、社会民主主義者でもないし(ファシストだし)、民進党がどうなろうと知ったことじゃないし、なんなら自民党が500議席ぐらい獲ってますます暴走して、こんな国はもう滅ぼしてくれた方がいいと結構本気で思っているので、今ひとつヤル気が出ず、本質的にどーでもいい民進党代表選など放っておいて、そんなことより数億倍重要な場で日々を送っている。

 

→画像は民進党公式ウェブサイトより